※この記事は、司丸らぎ(@ragi_tukasamaru)さん主催の「第04回架空構築記事コンテスト」参加作品です。
メガフライゴン。かっこいいですよね。
H80-A120(+20)-B120(+40)-C80-D120(+40)-S100
鋼・ドラゴン
浮遊
サンムーン以降に追加された図鑑説明もまたかっこいい。
サン:砂漠の レアメタルを まとった ボディは どんな 攻撃でも 傷つかない。
ムーン:別名 「砂漠の守護神」。しっぽの ドリルは 鋼鉄板をも 貫く。
ウルトラサン:エネルギーが 高まると 羽が 熱を帯び 景色を 歪め 分身を 見せる。
ウルトラムーン:両手の ハサミは とても パワフル。 獲物の 頭蓋骨を 粉々にするぞ。
性能としては、メガシンカポケモンとしては火力に乏しいものの耐久に優れ、何よりタイプと特性のかみ合いによる圧倒的な耐性が持ち味。
抜群(*2):かくとう
いまひとつ(*0.5):ノーマル みず でんき エスパー ひこう いわ むし はがね
いまひとつ(*0.25):くさ
効果なし(*0):どく じめん
ということで、構築を考えていきましょう
習得技はフライゴン時代から変更がないので、アイアンテールでニンフィアに打点を持ちつつ、はねやすめで終盤の詰めを狙っていくのがいいでしょうか。
唯一の弱点である格闘タイプを威嚇で弱体化でき、フライゴンの浮遊で地震を受けないという相性の良さがあるランドロスを採用。
猫だまし枠は個人的に火力と素早さが欲しいので、ルンパッパ、そしてニョロトノを採用。範囲打点も欲しいので、キングドラも入れておきましょう。
相性補完、ワイドガード、滅び耐性……などいわゆるギルガルド枠としてギルガルドを採用。同じ鋼タイプでもメガフライゴンと弱点が一貫してないのがいいですね。
フライゴン@メガストーン(ふゆう)
アイアンテール/おいかぜ/はねやすめ/じわれ
じしん/とんぼがえり/いわなだれ/ばかぢから
ルンパッパ@きゅうこん(すいすい)
キングドラ@いのちのたま(すいすい)
キングシールド/シャドーボール/ラスターカノン/ワイドガード
ぽけっとふぁんくしょん!
フライゴン:メガシンカ実数値:187-143-140-x-187-120
慎重HDベース。はねやすめで詰める動きをします。
その他のポケモン:トリプルwikiに掲載の型。要チェックだ!(適当)
・戦績:7勝5敗
・使用感:かなり強かったです。雨の面々で洗い流して残りをフライゴンで詰める動きが分かりやすく、実際うまくいくことも多かったです。
ただアイアンテール/じわれの構成は要検討。外して悲しい気持ちになります。
光の壁で粘られたり、早めに残数を減らされてフライゴンが削られたりというのがきつかった流れでしょうか。
ガラナってトレーナーはまた光の壁に負けてますね。恥を知ってほしい。
今回はテンポ重視でまとめてみました!いかがだったでしょうか。では!
・あとがき(読み上げ不要です)
メガフライゴン。ポケモントレーナーであれば誰もが夢見るものだと思う。
XYの頃、中学生だった自分もそうだった。妄想し、ノートに落書きをしていた。
種族値は80-180-100-60-100-100で、特性は浮遊と加速の複合で「クイックフロウ」という名前にしていただろうか。専用技として「グランドダイブ」(地面版とびひざげり)とか考えていたはずだ。
絵も描いた。あのページはどこに行っただろうか。
あれももう7年か8年前になるのだろうか。
……
架空構築記事コンテスト。あの頃の自分が、目を輝かせているのがわかった。
淡々と読み上げられるレギュレーション。しかし、ある意味ではそれは試練であった。
種族値引き算禁止。特性変更禁止。技の追加もなし。
私にとってはまるで「大人になれ」というメッセージのようだった。
あの青春のメガフライゴンを、一度捨てた。だが、あの頃の自分の目は、まだ前を向いていた。
……
特性も技も据え置き、種族値引き算も禁止で、どこまで強くできるか。それをらぎさんは見たいようだった。
A170-S130とかにすればよいのだろうか?
そうじゃない。それでは、大人になった顔して捨てていった、あの頃のメガフライゴンに顔向けできない。
自由な変更を許されている領域は「タイプ」。ここに活路を見出していこう。
地面・ドラゴンのどちらか一方は残す。ここは、自分の理性と、あの頃の自分のロマンで、意見が一致した。
……
最初に思いついたのは、炎・地面タイプ。
これはなかなかいい線いっており、
- 浮遊と合わせて弱点が水のみになる
- 元々熱風を使える
- 陽炎(カゲロウ)とかかっており、炎タイプとしての説得力も一定ある
- 「バクーダじゃねーか!」とツッコんでもらえる
イラストまで描いた。しかし、構築内でメガリザードンYと併存できないこと、そしてメガリザードンYに対する優位性をどうしても見いだせなかったため、没とした。イラストをここで供養させていただく。
……
布団に入ったとたん、降りてきたアイデア。それは「機龍メガフライゴン」。
タイプを鋼・ドラゴンとし、弱点が格闘のみとなる。
はねやすめ習得を強みとし、種族値をいっそ耐久に寄せる。これで性能は満足いくものになるだろう。
しかし、炎・地面のパターンと違って設定やイメージがスルスルと出てこない。
「機龍」の元ネタであるメカゴジラや、女神転生シリーズのファフニールなどで画像検索してイメージを膨らませた。
……
羽が放熱フィンになっているのはファフニールの影響。
手がナックラーになっているのは先祖返り要素として。
尻尾のドリルは趣味と言わざるを得ない。
図鑑説明を書くのはとても楽しかった。「陽炎(カゲロウ)」要素を回収するために、羽からの放熱で分身を見せる設定にした。ガンダムF91やデスティニーガンダムの影響。
カラーリングは検討の余地があったと思う。もっといい色づかいがあったのではないか。
……
構築記事部分をトリプルバトルにするのは既定路線だった。
メガシンカありの環境で、自分にわかるのがORASトリプルだけだったためだ。
といっても、雨パは使ったことが無かったので、勘で書かざるをえなかった。
……
ともあれ、これが今の自分に出せる最高のメガフライゴンだ。
レギュレーションも満たしているはずだ。
少しは大人になれただろうか。