構築経緯
エモンガがYouTubeの動画でレギュラーキャラになったが、エモンガ入りの構築がラグラージ入り雨パだけではいずれネタ切れする
→エモンガ入りの新しい構築を考えることに
とはいってもエモンガ入りの新しい構築を考えるというのは容易ではない。なぜならエモンガとラグラージにシナジーがありすぎるためだ。
エモンガとラグラージにシナジーがあると言ってるトリプル勢自体私以外に聞いたことないだろうし、そんなシナジーあるの?と思う方もいるのではなかろうか。
説明責任として個人的にシナジーだと思っている部分を箇条書きする。
- エモンガはS103から雨乞いを使えるため、雨パにとって厄介なメガリザードンYの上を取って手動で天候を変更できる。
- エモンガが飛行タイプなので、隣でラグラージが気兼ねなく地震を使える
- ラグラージの猛攻を凌ごうとワイドガードやまもるを使う相手にエモンガのアンコールが刺さる
雨パのメガ枠としてはクチートが最メジャーだろうが、高速サポート以外の何者でもないエモンガというポケモンがトリックルームと絶望的に噛み合わない。他に雨と相性のいいメガ枠はいないかといえば何度考えてもメガラグラージになってしまう。カメックスも悪くはないが、追い風+手動雨要員として見た場合癒しの波動を持つラティアスほどの噛み合いがなく構築がまとまらない。なら雨にこだわらなければ……とも考えるのだが、ステータスの低いエモンガ自体できることが限られており、アンコールが強いというのもあくまでほかの要素がパーティとかみ合ってこそ。結局S103でリザードンの上から雨乞いできる強みを手放すわけにはいかないと考えてしまう。
エモンガ入りの新しい構築を考えようとするたびラグラージが入ってきて、そこからトノルンパが確定して結局いつものメンツになる。仲いいんだね……
三日三晩悩んでたどり着いたのは一つの仮説。
「アンコールで機能停止した相手をかげふみでロックしたら強いんじゃないか?」
というわけで、本格的な雨滅びに入れることに。
【トリプルバトル】滅びパの紹介と考察 - カノンのノンノンポケモン日誌
構築意図としては純正滅びパなのだが、エモンガがいたら純正じゃないよな……と思ったので、エモンガの「エモ」にあやかって構築名をマイナーチェンジ。名付けて「純情雨滅び」。
構築概要
アンコール/あまごい/おいかぜ/まもる
ねっとう/ほろびのうた/まもる/アンコール
ルンパッパ@いのちのたま(すいすい)
ゲンガー@メガストーン(ふゆう)
シャドーボール/かなしばり/まもる/ほろびのうた
ゴチルゼル@たべのこし(かげふみ)
まもる/ほろびのうた/かなしばり/しんぴのまもり
ぽけっとふぁんくしょん!個別解説
エモンガ
おくびょう H228-B28-S252
ニョロトノ
ひかえめ H252-B4-C252
いつも使っている色違いニョロトノを流用。C個体値がちょっと低いぞ。
ルンパッパ
ひかえめ H4-C252-S252
れいとうビームを切り、守れるようになった。雨下での珠熱湯はこの構築では希少な高火力技である。
ゲンガー
おくびょう H252-B4-S252
滅びパではメジャーなHSメガゲンガー。かなしばり遺伝のために新規育成した。
エモンガと協力してアンコかなしばロックできるじゃん!と思っていた。
ゴチルゼル
なまいき H252-B100-D152
滅び順で有利を取るための最遅ゴチルゼル。せっかくなので両壁を持たせた。
プリン
のんき H4-B252-D252
最遅。滅びの歌はもちろん、フレガ、かなしばりといった滅びパに欲しい要素を多く持ちおまけに非常に遅いというまさに滅びの天才。純正滅びを組むなら絶対採用したかったし、滅びパのメンツとして耐久が不安なエモンガやゲンガーの耐久を補うためには切れないと思った。
使用感・反省
めっちゃ難しかった。
6/12朝に構築完成→ちゅーいさんの配信でスナイプ狙い(失敗)→ざわさんの配信でスナイプ狙い(失敗)と1日運用した結果、五分五分か少し負け越しくらいの戦績になった。
自分が滅びパの使い方に慣れていなかった
そもそも滅びパ自体運用が特殊で練度を要するという声も多い。
まもる、交代の判断や技選択、滅びを入れるタイミングなど練度不足で最善手を打てていなかった場面が多かったように思う。
残数不利で歌ってしまい、勝ち筋が潰えたこともあった。
滅び耐性のないパーティが少なかった
滅び耐性のないパーティは滅びの歌2セットで綺麗に勝てるのが滅びパの強みなのだが、滅びパ対策というのはトリプルwikiでも繰り返し強調されている部分。
とんぼがえり、ボルトチェンジ、ゴーストタイプなどの入っている構築であったり、特性上書き技(シンプルビーム、スキルスワップなど)のある構築は滅び2セットで勝ちきれず苦戦した。極端なところだとレアコイル・ジバコイル・ロトムが軒並みボルトチェンジしてくるアクロマパや、誰一人影を踏めないゴースト統一に当たってボコボコにされた。
ダクホ耐性
プリンの神秘しかない。しかしプリンは初手に出しにくい。火力を出せるポケモンも少なくドーブルの早期処理もしにくい。結果めっちゃダクホでスヤスヤする構築になった。
アンコールを生かしきれなかった
アンコールが生きるのは「ねこだまし、まもる、ワイドガード、その他補助技」を使った相手に対してである。しかしこちらが滅びパであるのが割れていると、守ったりねこだましして隙を見せるのではなく最大打点で殴ってくる。こちらにラグラージのような圧力のあるポケモンも高火力な範囲技もない以上、相手は思いっきり殴りに来られるのだ。
結果、想定していたようなアンコールとかげふみのシナジーを発揮できなかった。
エモンガとプリン
かわいい。
総括
使いこなしきれないまま構築記事を書いている。やはり雨クチートのような複数の勝ち筋を持つ構築、あるいはかげふみを前提とせずほろびのうたを詰め筋の一つとする構築のほうが使い勝手が良いのではないかと思った。
いい試合も撮れたので動画化します。おたのしみに