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キクノ&カバルドンを過小評価していませんか?【ポケマス雑記】

おほほ!おばあさんの勝ちですよ~!



キクノ&カバルドンとは

キクノさんはシンオウ四天王の一人。シリーズ全体通して意外と稀少なじめんエキスパートでもある。

ポケマスにおいては、2022年5月に同じくシンオウ四天王であるリョウゴヨウと共に初登場。3人とも恒常排出の☆5となった。*1シンオウ四天王集結を記念するイベントも開催された。

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登場時期について

登場時に天候をすなあらしにできる上、技として「すなあらし」を2回使えるため天候を長く維持できる。すなあらしに加え「すなじごく」「ステルスロック」を持ち、多彩なスリップダメージで相手をじわじわ削れるというのが概ね初見の印象だろう。実際、パッシブスキルの「相手拘束ダメージ増加5」によりすなじごくのスリップダメージはなかなか大きい。

そんなキクノ&カバルドンだが、実装時期などの関係で実態以上に評価を低く見積もられやすいように思う。原因を以下に列挙する。

  • シンオウ四天王として同時期に実装されたリョウ&ビークインは、効果が味方全員に及ぶうえ回数制限もない「ぼうぎょしれい」を持ち、ゴヨウ&キリンリキは相手全体の攻撃に加え特防も下げ、さらに味方全体の素早さをあげられる「なきごえ」を持つ。しかし、キクノ&カバルドンはそうした目を引く要素に欠ける。
  • 当時は恒常入手可能なじめんバディーズが決定的に不足しており*2、キクノ&カバルドン初の恒常☆5じめんバディーズとして期待がかかった。しかし通常攻撃わざが「すなじごく」のみと、とてもじめん戦力として期待できそうには見えなかった。また、直後に登場したフェス限定のじめんアタッカーであるジコスサカキ&ニドキングがバランスブレイカー級の破壊力を持っていたことも大きい。
  • キクノ&カバルドンのわざ「ステルスロック」と共に初登場した「いわダメージの場」だが、なぜか実装時点でほとんどの敵が「いわダメージの場耐性」を有しており、せっかくの新要素にも関わらずダメージソースとして頼りなかった。

もちろん、恒常すなあらし要員としてはアセロラシロデスナや主人公&カブトプス以来であり、それだけでも一定の需要はあった。

しかし、キクノ&カバルドンの性能について、当時期待外れだと思ったトレーナーは少なくないのではなかろうか。まあ全然そんなことなければ私の杞憂なのだが。

ちょうど原作におけるカプ・レヒレやレジエレキのように第一印象で過小評価していてはもったいない。この記事では、キクノ&カバルドンの強みについて書き記していく。

※ちなみにいわダメージの場については、私にはいまいち強みがわからなかったのでいったん忘れてほしい。*3

サポート顔負けの味方強化

キクノ&カバルドンは天候を砂嵐にして、砂嵐状態で強化される味方アタッカーを補助できるのは言うまでもない。しかしそれだけではない。

キクノ&カバルドンのトレーナー技「たいしたものね」は、自身の防御と特防を1段階、味方全体の急所率を1段階に加え、砂嵐下ではさらに味方全体の防御と特防を1段階上げられる。

このトレーナー技自体2回使えることに加え、バディストーンボードのスキルで「登場時急所率アップG1」を取得できるため、
「登場から2手で味方全体の急所率を最大化しつつ、味方全体の防御と特防を2段階(自身は4段階)上げられる。」

同じ内容のバフができるバディーズは、テクニカルどころかサポートまで含めても稀少。さしずめ砂パ界のマジコスヒカリといったところ。

また、自身の耐久が高めなことに加え、バディストーンボードのスキルでトレーナー技に回復付帯をつけられるので、事実上のサポートバディーズとして壁役を任せることも可能。対物理においては、パッシブスキルの「砂嵐時相手攻撃時攻撃↓9」ですなじごくに攻撃ダウン効果がつくのでより頼もしい。

 

それではキクノ&カバルドンはサポートとして見れば優秀というだけで、じめん戦力としてはやはり期待外れなのだろうか?

答えは否。

バディーズ技特化型キクノ

ここからが本題、というか自分が一番好きなキクノ&カバルドンの運用について紹介する。

キクノ&カバルドンはT技で味方全体をバフできる反面、自身で攻撃を上げる手段を持たず、攻撃技は低威力の「すなじごく」のみ。そのため一見するとテクニカルの中でもサポートよりの性能であると思われやすい。その認識も誤りというわけではないが、実は条件を満たせば、バディーズ技の威力が相当なものとなる。

まず、キクノ&カバルドンは☆6EXが可能なテクニカルバディーズであるため、バディーズ技の威力は初期の240の1.5倍の360、さらにバディストーンボードで威力を+50できるので威力は410
ここにさらに倍率を上乗せしていく。

  • バディストーンボードのスキル「砂嵐時B技威力↑9」で、天候が砂嵐のとき威力が+90%
  • 同じくバディストーンボードの「相手拘束時B技威力↑5」で、相手にすなじごくを使った後威力が+50%
  • (ポテンシャル次第でさらに+20~30%も可能)
  • バディーズ技自体の追加効果で、天候が砂嵐のとき威力が+100%2倍(2022/6/7追記)

といった要素により、キクノ&カバルドン比較的簡単な条件で威力およそ1400~15002000~2100のバディーズ技を使うことができる(同追記)

砂嵐展開、すなじごく、急所率アップは自力で可能であるため、味方でキクノ&カバルドンの攻撃さえ上げられれば、じめん戦力として充分以上に活躍できる。

上記にだいちゾーン、ボルテージ2倍を加え、大ダメージを狙ってみたのがこちら。

オプションの「つよさ上昇を全て取ったうえでこのダメージである。

左右の対処については、いくらアタッカー運用をしてもキクノには硬さと豊富なスリップダメージがあり、案外なんとかなる。
使用ボードはこちら。



この記事がキクノ&カバルドンの評価を見なおす一助になれば幸いである。

……いや、マツブサやマジコスサカキを持っているうえでナナセ&サンドパンを使うような知り合いたちにどこまで響くかはわからないが……

今回はここまで。

前回↓

guarana-g.hatenablog.com

 

*1:オーバのみ初期からおり☆4

*2:タマゴ系を除くと☆3のヤーコン&ガマガルハプウバンバドロのみ。当時はバディストーンボードもなく厳しい

*3:いちおうチャンピオンバトルVSカロスの岩弱点パキラはいわダメージの場耐性が低めなのである程度有効。