※この記事では、以下の問題の解答解説を示します。まだ解けていないが自力で解きたいという方はスクロールしないようにしてください。
・解答
A.アシレーヌ(うるおいボイス)
C.バッフロン(ぼうおん)
・解説
まず、「ほろびのうた」が無効化されるのは、「ソード・シールド」においては以下のパターンがあり得ます。
- 特性「ぼうおん」のポケモンに聴かせた場合
- 特性「うるおいボイス」のポケモンが使用し、特性「ちょすい」「よびみず」「かんそうはだ」のポケモンに聴かせた場合
- 特性「いたずらごころ」のポケモンが使用し、相手に「じょおうのいげん」のポケモンがいた、場が「サイコフィールド」状態だった、あくタイプのポケモンに聴かせた場合
- 相手が「そらをとぶ」「あなをほる」などの技の効果で回避した場合
- (追記)「そうでん」「プラズマフィスト」の効果によってでんきタイプに変化したほろびのうたを、「ちくでん」「ひらいしん」「でんきエンジン」のポケモンに聴かせた場合*1
4.に関しては条件で除外してあります。3.については「ほろびのうた」と「いたずらごころ」を自力で両立するポケモン(ヤミカラス)がガラル地方にいないので、シングルバトルの初手という条件から、今回は除外されます。*2
BはAの「ほろびのうた」を無効化し、かつ自身も「ほろびのうた」を使用しています。自力で「ぼうおん」と「ほろびのうた」を両立するポケモンは存在しないため、Aの特性が「うるおいボイス」に、Bの特性が「ちょすい」「よびみず」「かんそうはだ」のいずれかに決定します。
Aは特性が「うるおいボイス」かつ、「メガホーン」が効果いまひとつのため、条件を満たすアシレーヌに確定します。
Bは特性が「ちょすい」「よびみず」「かんそうはだ」かつ自身も「ほろびのうた」を覚えるポケモンです。条件を満たし、かつ「メガホーン」が効果抜群であるルージュラに確定します。
Cはルージュラの「ほろびのうた」を無効化しているため、特性が「ぼうおん」のポケモンです。かつ「メガホーン」を使用しているため、バッフロンに確定します。
・作問経緯
触発されたのはハヤト(@PaintDoble)さんがTwitterに投稿していた「ポケモン推理問題」。このうち「ヘド爆シャドボ」の問題はリアルタイム(2020/1/9)で解いたのですが、この問題の存在を昨日(2021/5/17)突如思い出し、こういった問題を自分でも作ってみたいと思いました。
https://twitter.com/PaintDoble/status/1214916919775547397?s=20
昨日は2問ほど考え、ツイッターにのせましたが、1問目は条件の不足により複数解が発生、2問目はジャラコだのルリリだのを引っ張り出した挙句複数解が発生と散々でした。
やはりハヤトさんと同じ形式の「3体のポケモンが1種類ずつの技を使うことで、それぞれのポケモンと特性が1通りに定まる」というのが一番問題として美しいと考え、それを理想としました。
まず最初に使うことを決めたのはルージュラ。こおり・エスパータイプかつ特性かんそうはだという独自要素を活かしたいと考えました。
水無効を絡めたクイズで真っ先にお呼びがかかるのが特性うるおいボイスを持つアシレーヌ。メタ読みされやすいのが難点ですが、問題を面白くしてくれることを期待して起用。
当初の3体目はぼうおんバクオングで、だいもんじを使用させる予定でした。アシレーヌにはタイプ攪乱のためチャームボイスを使用させ、ルージュラにはアシレーヌとオシャマリを区別するかつバクオングに抜群をつくためにかわらわりを使用させるつもりでした。しかし検証したところ、バクオングとドゴームの区別ができないこと、またルージュラがぼうおんユキノオーでも成立することに気づき一旦ボツに。
ここでアシレーヌとルージュラが共に「ほろびのうた」を使用できることに気付き、これを活かすことに決定。ほぼ自動的に3体目の特性が「ぼうおん」に確定しました。
3体目に求められる条件は、
1.と2.を満たす攻撃技はあく、むし、はがね、かくとうの4タイプ。3.に関しては「Cのポケモンだけわからなくてポケ徹で調べました……」という人ができるだけ少なくなるようにしたいという思いがあったため、見た目である程度習得者が分かるような技を選択することにしました。今回はバッフロンの「メガホーン」を選択。ポケモン徹底攻略様で条件の不足がないか、複数解がないか検証し、問題を完成としました。
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、「メガホーン」を「じごくづき」に変更しても問題が成立します。じごくづきの方が音技つながりで芸術点が高かったかもしれないと後から気づきました。
*1: