「原石を探しに」
そう言ったのは、鉱山には不相応なほどきちんとした身なりで、銀髪の若者であった。妙な男もいたものだと思いつつしばらく目線を外していたのだが、刹那、なにかを引きつぶすような轟音と、鼻の曲がるような異臭。
たまらず振り向くと、そびえたつ萌黄色の五尺ほどのなにか。薄紅色の触手をうごめかせ、禍々しい液体を辺り一面に吐き出していた。
あの時わたしはすっかり怯んでしまったが、その姿、まさしく……
「妖怪」
何?
ダイゴのトレーナーズサロン親密度100達成報酬、ダイゴ&ユレイドルのこと。
ようかいえきが強すぎることから、妖怪と呼ばれている。
— ガラナ (@Guarana_g) 2023年4月8日
そんなわけないだろ。
最強ようかいえき
「ようかいえき」は、原作シリーズでは威力40。ポケマスにおいては基礎威力20程度のとても威力の低い技。反面、ポケマスでは消費ゲージ1のため気軽に連射できる。
このようかいえきを連射していくと妖怪がなにをしでかすかというと、バディーストーンボードの「攻撃時ひるみ付与2」が悪さをする。
「攻撃時ひるみ付与2」……ポケマス語で書かれたこの文を現代語訳すると、「技での攻撃が成功したときに30%の確率で相手をひるみ状態にする」*1。
なんで「2」が30%なんだよとかいうツッコミを飲み込むにしても、30%で怯ませるだけなら「おどろかす」や「かみつく」と何が違うのかと言いたくなるかもしれない。
しかし、これを「ようかいえき」という技でやること。それが彼の「妖怪」たる所以である。
まず第一に、「ようかいえき」は本来怯ませる技ではない。ここで注意すべきは、「技本来の怯み効果」よりも「ボードやパッシブスキルで付与された怯み効果」のほうがわずかに遅れて発動する。そしてそのわずかな隙に、自身の行動を割り込むことができるのである。
そして第二に、「ようかいえき」は原作シリーズ同様に特防を下げる追加効果があるのだが、パッシブスキルの「ダウン確率上昇4」により特防ダウン確率が大幅に上昇している*2。怯みと特防ダウンを両方狙っていけるのだ。
そして第三の理由だが……
ようかいえきが範囲技って知ってた?
相手3体を怯ませることができるのだ。
ポケマスの範囲技は追加効果の確率が分散する仕様があるが、パッシブスキルやボードで追加された効果は分散しない。
ダイゴ&ユレイドルのようかいえきではどのような挙動になるかというと、30%の確率で相手3体を同時に怯ませる。
とらえようによっては、トリプルバトルで上から「いわなだれ」を連打するより性質の悪い、そんな「怯みの妖怪」それがダイゴ&ユレイドルなのだ。
ちなみに
筆者(ガラナ)は普段ひるみのボード取ってません。
「ステルスロック:技後次回急所9」「ステルスロック:技後次回抜群威力上昇9」「特防↑分B技威力上昇」で高倍率・確定急所のバディーズ技を使うアタッカーとして運用するのが主です。その方が使いやすいし……