第9回リモートポケモン学会でプレゼンしました
多くの反響を頂きありがとうございました。まだの方はぜひご覧ください。
出場経緯
第4回から結構経ったしそろそろ2回目の登壇したいな~~
というわけで自分がそこそこ勉強している「アロマセラピー」と「ポケモン」を絡めて何かお話ができないかと考え、応募に至りました。
いざ応募の段階となった段階で浮上した事実。
「第49回アロマテラピー検定(11/5)」と日付が被っとる!!!!
すでにアロマテラピー検定は申し込み済み。逆に「ちょうどさっき検定合格しました~~!!」って当日言ったらウケるんじゃないかと考え、リポ学への応募を強行しました。
↑自分から言い出すのを忘れました……(エンディングでたわしさんが言ってくれた)
落ちてたら恥ずかしいので台本に入ってなかったんですよね。(合格率9割だから大丈夫だろ)
準備段階
プレゼン応募、無事登壇が決定。ドレディアの図鑑説明に「精油」の文字を発見しテンションが上がる。その後、「帰ってきた名探偵ピカチュウ」が発売。プレゼン内ではあまり言及してませんが、チュートリアルからフレフワンが登場するというアロマな幕開け。そして予想以上にドレディアの活躍とドレディアへの言及が多い。
もともとプレゼン内で、3DS版「名探偵ピカチュウ」のブラッドのライボルトのエピソード(シュシュプのにおいでくしゃみをする)を盛り込む予定はありました。ただこれは使えるぞとばかりに、帰ってきた名探偵ピカチュウ関連のスライドを大量追加。
提出締め切り前日ごろにスライドが完成。その後読み原稿も完成させ、リハーサルを行ったところ、25分の予定が20分程度で終了。トラブル抜きであればもっと短い時間でプレゼンが終わってしまうと考え、当日はアドリブで説明を加えながらプレゼンを行いました。結果、堂々の時間オーバー。
当日のプレゼンの補足
揮発性有機溶剤抽出法について
結局説明してないじゃないか!ということで
抽出過程で高温にならないため、ローズ(Abs.)やジャスミン(Abs.)などの繊細な花の香りの抽出に適しているとされています。石油エーテルやヘキサンなどの溶剤の入った溶剤窯に原料植物を投入し、溶剤を揮発させます。すると香り成分と花のワックス成分が混ざった「コンクリート」とよばれるものが生成されます。
コンクリートにエタノールを加え、香り成分とワックス成分を分離させ、最終的にエタノールを揮発させると「アブソリュート」という精油になります。(参考:アロマテラピー検定公式テキスト1級・2級 日本アロマ環境協会出版)なげえ。だから本番では説明を省いたんですね。
「香りはあいまいな記述ばかり」
じっさい、ポケモン図鑑における香りについての言及も「甘い香り」や、「心地よい香り」などの少し曖昧なものがほとんどでした。
と述べたわけですが、上記スライドに映っているポケモンの記述は実際どんなもんでしょうか。
- マスキッパ……甘いにおい
- フシギバナ……うっとりする香り
- ポポッコ……生まれた地によって香りが違う
- ウツボット……蜜のような香り
- アママイコ……元気な気持ちになれる甘い香り(制汗剤のフレーバーとして人気)
- リーフィア……クセのある香り
- キュワワー……とてもいい香り
- モンジャラ……独特の香り
ぐ……具体性……!
アロマセラピーの界隈では「ハーバルな香り」「ウッディな香り」「フローラル調の香り」というようにまったくピンとこない抽出部位に特徴的な表現をしたり、なじみのある香りに例えることが多いです。代表的なのはティートリーを「ライラックの花やナツメグのような香り」といったり、ジャーマンカモミールを「青いリンゴのような香り」といったり、レモングラスを「レモンとジンジャーを合わせたような香り」といったり。
ソムリエのテイスティング語彙よろしくあまり一般的な語彙ではないので、ポケモン図鑑ではあまり香りの記述はが具体的ではないです。カリキリに「爽やかで甘い香り」と書いてあるだけでありがたがる気持ちも少しはお分かりいただけるでしょうか。
芳香浴法について
ハンカチ・ティッシュ・コットンやアロマストーンなどに精油を垂らしておけば、精油の持つ揮発性によって香りが拡散します。これを楽しむのが芳香浴法。
アロマディフューザーをお持ちの方はそれを使うのもいいと思います。
自分はヌケニンのほか、無印良品の電動アロマディフューザーをよく使っています。
オススメ精油
表示が一瞬だったのでこちらに再掲。
ポケモンスリープとコラボした蒸気でホッとアイマスクも、ラベンダーの香りがついているものがありましたね。
ユーカリにはグロブルス種とラディアータ種などがあり、グロブルス種は刺激の強いスース―した香りで鼻づまりを緩和する効果が期待できます。ラディアータ種は私の好みの香りがします。
ガラナの買い物メモ
各社さまざま発売している睡眠用ブレンドについて。
こちらの記事もぜひご参考にどうぞ。
精油選びについて
「生活の木」「カリス成城」「AromaBloom」などのアロマセラピー専門店がお近くにあればオススメ。多様なラインナップを実際に嗅いでみながら選ぶことができます。
現在無印良品週間が開催中です。無印良品のお店でも、精油の香りを実際に試しながら選べるところが多いのでオススメです。
プレゼンの中で繰り返し述べたように、自分が好きな、自分が落ち着く香りを選ぶのがベストです。
なんだこれ
ゴヨウさんイメージのアロマスプレーを作ろう!!
質疑応答より。
恥ずかしながら、まったく考えたことなかった分野でした。
その場でひねり出したのは、「集中力向上が期待できる」グレープフルーツ精油に、リフレッシュが期待できるローズマリー精油。
それに加えて手持ちの精油からもいくつか見繕いつつ、実際に作ってみましょう。
まずは読書家のイメージから、集中力を高めるといわれるグレープフルーツが確定。思考をクリアにする爽やかな香りのローズマリーも、ゴヨウさんの理知的なイメージに合致するため採用。
より理知的で深みのある雰囲気を出したいため、さわやかな苦みのある柑橘のライムを採用。また、ゴヨウさんの大人の魅力を感じさせるために、すっきりした印象の中に渋さと辛みを感じさせるジュニパーベリーを使用。
ここまで組み上げてきた「理知的な大人の香り」を「ゴヨウさんの香り」にする最後のピースは、「エスパータイプ要素」にあると判断。
エスパータイプは、超常、精神、物語など人々が神なるものと関わる部分に大きく関係する。ここは古くから瞑想・宗教的儀式に用いられ、ミイラの語源という説もあるミルラ精油を使用することとした。稀少な精油だが……ええいままよ!
実はジュニパーベリー(セイヨウネズ)とローズマリィでスパイクタウンの兄妹が完成しているがそれはさておき……
アロマスプレーを作るため、精油を水に溶かしていく……といきたいところだが、精油は水に溶けない。
精油を水になじませるためにはエタノールを用いる。ドラッグストアなどで購入可能。
しっかりと濃度を計算しながら、精油を1滴ずつ入れていく。でも入れすぎるんだけどね。
実際に嗅いでみると、グレープフルーツの親しみやすい爽やかな香りの奥にジュニパーベリーの渋みやミルラの独特の存在感が感じられ……これが……ゴヨウさん……?
会心の出来映えです。ミルラを使った甲斐があった。
宿題をこなしたところで、今回の振り返り記事は以上です。リモポケ学会スタッフの皆様、ご視聴いただいた皆様、ありがとうございました!